【カナダ高校留学完全ガイド】カナダの高校の教育水準は本当に高い?IB・APプログラムを徹底比較

2025.04.18

国際バカロレア、アドバンスド・プレイスメントとは?

 

カナダの高校の教育水準は本当に高いのか?

カナダは世界的にみても教育水準が高いことで有名で、世界中から留学生が集まる人気の留学先です。治安が良いことに加え、質の高い教育を受けられることが大きな魅力です。英語を学ぶことができるだけではなく、質の高い教育を受けて、将来の進学やキャリアに繋がる経験をすることができます。

 

カナダの高校では、国際バカロレア(IB)やアドバンスト・プレイスメント(AP)プログラムを取り入れている学校も多く、日本とは全く異なる学習カリキュラムで、選択科目も豊富で、公立高校でも、日本の私立高校並みの施設が整っていることが多いです。カナダの公立高校でどんな教育が受けられるのか、そして国際バカロレア(IB)とアドバンスト・プレイスメント(AP)プログラムがどのように高校卒業後の進学に役立つのかについて詳しくご紹介します。

 

国際バカロレアプログラム(IB)とは?

国際バカロレアプログラムは英語でIB(International Baccalaureate)と言われ、スイスで発祥した国際的な教育プログラムで、世界中の大学で認められています。国際バカロレアプログラム(IB)は、単に必修教科を学ぶだけではなく、思考力や研究力、社会貢献などの、幅広いスキルを育てるカリキュラムが特徴的です。特に海外大学への進学を考えている人におすすめです。

 

男女が机を囲んで会議している

 

国際バカロレアプログラム(IB)の特徴

言語、数学、科学、社会、芸術など6つの科目をバランスよく学ぶ

国際バカロレアプログラム(IB)では、以下の6つの分野から1科目ずつ、自分の興味に合わせて選択して学びます。

  • 1. 母国語(国語)
  • 2. 第二言語
  • 3. 文系科目(地理、歴史、経済など)
  • 4. 理系科目(生物、化学、物理など)
  • 5. 数学
  • 6. 芸術(美術、音楽、演劇など)

 

TOK(Theory of Knowledge / 知の理論)やCAS(課外活動)の必修

国際バカロレアプログラム(IB)は、知識をただ暗記するだけではなく、自分で考える力を養うことも重要視しています。そのため、以下の2つの活動が必修化されています。

 

TOK(Theory of Knowledge)

哲学的なテーマについて考える科目です。「1+1=2」のように、必ずしも正解があるわけではないので、ただ覚えるだけの勉強ではなく、”自分で考える”スキルを身につけることが狙いです。

 

CAS(課外活動)

CASとはCreativity(創造性), Activity(活動), Service(奉仕)のことで、学業だけではなく、社会貢献や創造的な活動も重視する、国際バカロレアプログラム(IB)の特徴的なカリキュラムです。

 

EE(Extended Essay / 課題論文)

EE(Extended Essay / 課題論文)は、大学でいう卒論のようなもので、大学レベルのリサーチスキルを養うために、取り入れられています。高いリサーチ力や独自の考察が求められるので難しくはありますが、大学に入ってからもかなり有利になるスキルです。

 

特徴的な評価制度

国際バカロレアプログラム(IB)の評価は特徴的で、成績は内部評価と外部試験の両方で決まります。

内部評価は学校内で行われるプレゼンやレポートなど、外部試験は世界共通の統一試験を用いて、国際基準で採点されます。

そのため、日頃からしっかりと授業に取り組むことはもちろん、順調に学力を上げていくことも大切です。

 

国際バカロレアプログラム(IB)のメリット・デメリット

メリット

☑︎世界中の大学で評価される

☑︎思考力・リサーチスキルが身につく

☑︎幅広い知識を学ぶことができる

デメリット

☑︎課題の量が多く、勉強が大変

☑︎論文作成など、高度な内容を求められる

☑︎学費が高い学校も

 

国際バカロレアプログラム(IB)はどんな人におすすめ?

国際バカロレアプログラム(IB)は、海外大学への進学を考えている人に最適です。国際的に認知度が高く、IBディプロマは多くの大学で単位認定の対象にもなります。

また、幅広い分野をバランスよく学ぶため、特定の分野だけでなく多角的に知識を深めたい人にも向いています。

さらに、探究型の学習を重視しているのも特徴なので、自ら問いを立て、深く考える力が養われます。暗記する勉強だけではなく、論理的に考えるのが好きな人にはぴったりのプログラムです。

 


アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)とは?

アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)は、アメリカ発祥で、大学レベルの授業を高校で受けることができるプログラムです。カナダでも多くの高校が採用しており、北米の大学進学に有利になるので、北米大学への進学を検討している方におすすめです。

 

二人の男女がホワイトボードで計算している。

 

アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)の特徴

38の科目から自由に選択が可能

数学、科学、歴史、文学、アートなど38もの科目から、自分の得意や興味に合わせて、授業の選択が可能です。自分の興味や進学先に応じて、好きな科目だけを履修でき、大学の単位として認められる可能性があります。

大学の単位として認められる可能性がある

アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)の試験は5段階評価(5が最高得点)で、スコアが3以上であれば、多くの大学で単位として認められる可能性があります。大学の単位の一部を高校の段階で取ることができるので、早期卒業を目指すことができ、大学の学費の節約になる場合もあります。

柔軟な大学の履修計画が実現しやすい

アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)の試験のスコアによって大学の単位として認定されると、大学での履修計画を柔軟に調整することができます。例えば、一般教養科目の単位をすでに高校で取得して、それを大学の単位として認められた場合、より高度な専門科目を大学入学後の早い段階で履修することができたり、ダブルメジャーにも挑戦しやすいです。

 

アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)のメリット・デメリット

メリット

☑︎自分の得意な科目を重点的に学べる
☑︎大学の単位として認められる可能性がある
☑︎大学の早期卒業を目指すことができ、学費節約の可能性がある

デメリット

☑︎学校によって提供している科目が異なる
☑︎自分で学習計画を立てる必要がある
☑︎試験の難易度が高い

 

アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)はどんな人におすすめ?

アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)では、38もの科目の中から自由に選択できるため、自分の興味や進路に合わせて履修科目を選び、高校生のうちから大学レベルの授業を経験することができます。

また、アメリカやカナダの大学では、アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)の試験のスコアが入学審査や単位認定に活用されるため、北米の大学進学を目指す人には非常におすすめです。

さらに、大学の単位を高校のうちに取得できる可能性があるのも特徴で、大学入学後の履修計画を柔軟に進めることができます。早期卒業を目指したり、ダブルメジャーに挑戦したりすることができるため、効率的に学びたい人にはぴったりのプログラムです。

 


国際バカロレアプログラム(IB)とアドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)を比較

国際バカロレアプログラム(IB)とアドバンスト・プレイスメント(AP) と 国際バカロレア(IB) は、どちらも日本の高校とは違う学習カリキュラムでそれぞれ特徴があり、自分の学習スタイルや進路に合ったものを選ぶことが重要です。

国際バカロレアプログラム(IB)は幅広い分野をバランスよく学び、世界中の大学への進学を考えている人に適しており、アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)は得意科目や興味のある科目を重点的に学びたい人や、北米の大学進学を目指す人 に向いています。以下の比較表を参考に、自分に合ったプログラムを見つけてみましょう。

 

国際バカロレアとアドバンスド・プレイスメントの比較表

 

カナダの高校留学でIB・APを選ぶ際のポイント

高校卒業後の進路を考える

・海外大学を広く検討するなら、国際バカロレアプログラム(IB)

・北米の大学を目指すなら、アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)

 

自分の得意・不得意を考慮する

・幅広く学ぶのが得意なら、国際バカロレアプログラム(IB)

・得意科目や興味のある科目を伸ばしたいなら、アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)

 

まとめ

カナダの高校留学は、国際バカロレアプログラム(IB)とアドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)の2つのプログラムの選択肢があり、それぞれに異なる特徴があります。

国際バカロレアプログラム(IB)は幅広い分野をバランスよく学び、探究型の学習スキルを伸ばすことができ、海外大学進学を広く検討することに適しているのに対し、アドバンスト・プレイスメントプログラム(AP)は得意科目や興味のある科目を重点的に学ぶことができ、北米の大学進学や単位取得に有利です。どちらを選ぶかは、将来の進路や学習スタイルに応じて決めることが大切です。

カナダの高校留学と、カナダ専門のサポートについては以下のブログ記事をご覧ください。

カナダの高校留学の魅力と「カナダ専門」の安心サポート

 

どちらが向いているのか、気になる方はぜひ以下の公式LINEから、お気軽にご相談ください。

 

 

menu